【完全版】オシア フルスロットル240F AR-C 徹底レビュー(シマノ)
「ノンストップジャークとはどんなメソッドなのか知りたい」
「新しいメソッドでヒラマサを釣る引き出しを増やしたい」
「フルスロットル240Fって他のルアーとどこが違って、どんな特長があるのか知りたい」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
どうも、ヒラマサキャスティング・ジギングを趣味でやっている、漁師morioです。
2020年10月に「オシア フルスロットル240F AR-C」が発売されました。
ヒラマサキャスティングゲームでは、ダイビングペンシルによる誘い出しなどがもっともポピュラーですが、今、オフショアキャスティングにおいて、注目されているメソッドが「ノンストップジャーク」
そのノンストップジャーク専用設計となっているルアーが「オシア フルスロットル240F AR-C」です。
私がいつも釣りをしている五島近海でもヒラマサの釣果は結構上がっているんですよね。
今回は自分のフィールドでもノンストップジャークが有効なのか試してみたく、専用ルアー「オシア フルスロットル240F AR-C」を買ってみました。
この記事では、フルスロットル240Fの比較画像や製品特長の紹介はもちろん、ノンストップジャークのやり方、フルスロットル240Fの使い方を紹介していきます。
あなたの心に残るヒラマサキャッチの一助となれば幸いです。
それではいってみましょう。
オシア フルスロットル240F AR-Cインプレッション(シマノ)
商品パッケージ
パッケージに入った状態です。
ルアーサイズが240mmあるので箱に入った状態でもインパクトありますね。
ノンストップジャークとは
ハイシーズンのヒラマサキャスティングはプレッシャーも高まり、渋い状況に遭遇することも少なくありません。そんな激戦区でも常に実績を出し続けている船長達が密かに実践していたメソッド。それがリトリーブし続けながらジャークやトゥイッチを加える「ノンストップジャーク」です。水面を滑らせる様に誘うスキッピングと異なり、専用ペンシルを潜らせて泳がせたり、水面に飛び出させてアピールしたり、とタフなヒラマサにスイッチを入れる新しい誘い方です。
出典:シマノ
オシア フルスロットル240Fの使い方
フルスロットル240Fの操作方法のキモは、とにかく巻き続けることです。
キャストしたら、ロッドティップを下げてリトリーブ開始。
巻き続けながら、ロッドをショートピッチでジャークしたり、トゥイッチなどの操作を加えてみてください。
普通のジャークでは口を使いにくかった魚に全く違うアプローチでアピールすることが可能です。
さらに、水面にスプラッシュを上げて強くアピールさせたり、ルアーの位置を把握するためにルアーを水面に浮かび上がらせるには、リトリーブは続けながらロッドティップを上げてルアーの泳層を上げる操作も効果的です。
参考:シマノHP
フルスロットル240Fはフックでアクションを調整
巻き続けて誘うことで、ヒラマサのスイッチを刺激するノンストップジャークでは、追い喰いのバイトが増えるのでリアフックを中心としたフックセッティングが重要です。
トリプルフックで使用される場合は#3/0~#4/0の1本の重さが9g程度までのフックがおすすめ。
前後同サイズが基本ですが、水面に浮かびやすくするためにリアフックを1サイズ上げる組み合わせもおすすめです。
シングルフックでセッティングされる場合も狙いのアクションに合わせて1本が5~8gのシングルフックやツインフックで調整してください。(シマノHP)
フルスロットル240Fはフックレス状態で水平浮きのフローティング設計ですが、ノンストップジャーク専用に浮力は弱めの設定です。
使用されるフックの重さによって沈む場合もあります。
フックを選ばれる場合は、狙いのアクションになっているかどうかを確認しながら調整してください。(参考:シマノ)
オシア フルスロットル240Fのスペック
- サイズー240mm
- 自重ー120g
- タイプーフローティング
- スプリットリングーヘビークラス200lb
- 標準フックーなし
- 推奨フックー#4/0
オシア フルスロットル240Fを比較してみた
ここからは実際にフルスロットル240Fを使って、その他シマノ製のダイビングペンシルと比較してみたいと思います。
今回比較したルアーはフルスロットル240Fとほぼ同サイズである、「ワイルドレスポンス240F」と「別注平政220F」になります。
さてこの三つのルアーにはどのような違いがあるのでしょうか。
シマノ製ダイビングペンシルとの比較
上から
- 「ワイルドレスポンス240F」
- 「フルスロットル240F」
- 「別注平政220F」
と並べてみました。
フルスロットル240Fは他の二つと比べるとだいぶスリムなボディですね。
スリムなボディにすることによりキャスト性能は高めながらも、浮力を弱め、水中へのダイブ性能をも高めているのだと見てとれます。
弱浮力と水中へのダイブ性能の相乗効果により、常にリールを巻き続けアクションを加えても、ルアーが水面から飛び出てしまったりすることなく、ヒラマサに強烈にアピールし続けることが可能になっています。
頭側から見ても、腹側からみても一目瞭然に、フルスロットル240Fはスリムボディであることがわかります。
ワイルドレスポンス240Fとの比較
次に、フルスロットル240Fとワイルドレスポンス240Fの二つを並べて比較してみましょう。
この二つのルアーは同じ240mmですが、フルスロットル240Fに比べて、ワイルドレスポンス240Fのほうが若干体高が高く、丸みがあります。
ワイルドレスポンス240Fは、しっかりと浮力を確保しながらも、自重を持たせてロングアプローチができるルアーというコンセプトです。
フルスロットル240Fは浮力を弱めに。自重は120g。
対して、ワイルドレスポンス240Fはキャスト性能を高める設定で自重は137g。浮力を確保するためにボディは丸みを帯びています。
この2者のコンセプトの違いがボディに表れています。
別注平政220Fとの比較
次に、フルスロットル240Fと別注平政220Fの二つを並べて比較してみます。
フルスロットル240Fに比べて別注平政220Fのほうが明らかに体高が高いですし、横から見ても丸々としたボディですね。
別注平政の特徴はS字ダイブ系アクションにあります。
この丸々としたボディが浮力を確保しながらも、水中でS字を描きながら泳ぐアクションを可能にしています。
フルスロットル240Fの自重が120gに対して、別注平政220Fの自重は114gとなっています。
フルスロットル240Fによるノンストップジャーク
オシア フルスロットル240Fの強み
ダイビングペンシルなどのトップウォーター系ルアーの最大の強みは、魚から見切られにくいところ。
ミノーやシンキングペンシル、メタルジグなどは水面下を泳いでいるので魚からはよく観察できる環境下にあります。
目の良い魚や頭の良い大型個体はルアーをよく観察していて、ルアーであることを見抜くので、釣り人の技量ひとつでバイトに至らせるのは至難の業です。
ですが、トップというのは水面上を泳ぎ続けます。
ルアーが泳いでいるときには水シブキや泡が発生し続け、静止させれば水面の乱反射が発生する。
魚にとってはもっとも視認しずらい場所にあると言えます。
フルスロットル240Fの場合、魚にとって視認しずらい水面上を高速で移動させる設計となっていますので、もっとも魚に見切られにくい唯一無二のルアーに仕上がっているといえますね。
How to ノンストップジャーク動画
田代誠一郎氏によるノンストップジャーク解説動画です。
この動画を見ればノンストップジャークとはどのようなものなのか、安易にイメージすることができますね。
まとめ
オシア フルスロットル240F 徹底レビュー
いかがでしたでしょうか。
ヒラマサキャスティングゲームは年々進化しています。
特にルアーの進化は著しいですね。
私なんかはキャスティング用の新製品ルアーが発売されるたびにワクワクしてしまいます(笑)
それにしても、今回のノンストップジャーク専用のフルスロットル240Fという商品は衝撃的でしたね。
なによりもノンストップジャークというメソッド。
あの豪快ながらも神経質なヒラマサが、ルアーを回収する時みたいにただ巻いているだけのルアーに食ってくるのかと。
これはすぐにでも試してみたいと、まず自分がフルスロットル240Fに即バイトしてしまいました(笑)
私がフルスロットル240Fを購入できたのは1月でしたので、ルアーの本領発揮ができる時期ではないのですが、これからの春シーズンに向けてルアーを使いこなすための練習をしていこうと思っています。
あなたもフルスロットル240Fを使ったノンストップジャークで、いつも行くポイントでヒラマサを釣ってみたくありませんか?
田代誠一郎氏のタックルセッティング
最後の最後に、開発者である田代誠一郎氏が動画上でフルスロットル240Fを使用しているときのタックルセッティングを調べてみました。参考までにどうぞ。
ロッド:オシアプラッガー BG モンスタードライブ S86H-3
リール:ステラSW 14000XG
ライン:オシア8 6号
リーダー:オーシャンレコードショックリーダー 150lb