(釣果倍増)ヒラスズキ釣りをするなら知っておきたいベイトの考察。【魚を知り、己を知れば百戦危うからず】
ヒラスズキの行動パターンは
- ベイトの存在
- 捕食しやすい条件
の2点に支配されているといえます。
ここではヒラスズキ釣りにおいての重要キーワードであるベイトについての考察をまとめていきたいと思います。
ヒラスズキ釣りにおける条件
重視すべき条件とは
釣りをする際に重視する条件は、まずエリアにベイトが入っているかということと、地形や潮通しの良さからヒラスズキの回遊が見込めるエリアなのかということです。
ベイトは常に一定のポイントにいるわけではありません。むしろ自分が釣りをしようとするエリアにベイトがまったく入ってない(目にみえない)ということのほうが多いものです。
ベイトの存在が確認できないときは、特に、地形や潮通し具合から魚の回遊ルートを予測し、釣りを組み立てていきましょう。
回遊ポイントであればベイトの有無にかかわらず魚が入りますのでチャンスはあります。そこにさらにベイトが絡んでくれればチャンスは高まってくるはずです。
ベイトに関する情報を得る
ベイトが釣りをするエリアに入っているのかを確認する方法については
- 日中に海を観察する
- 釣り情報をネット、釣具店、人づてにて得る
というのがオーソドックスです。
あとは自分のカンを頼るということでしょうか(笑)
ベイトの動きを読むというのは漁師ではない釣り人にとって至難の業です。ある程度は経験が必要になりますし、その経験に頼った読みも必要です。
ベイトの動きを推測する場合、シーズナルパターンから魚の動きを読んでみるとヒントを得られます。
ヒラスズキ釣りにおいて、ベイトに執着せずに釣りをする場合は、風と波の条件が揃っているエリアを選ぶという方法がいいでしょう。
ベイトを知る
ヒラスズキが捕食している魚はキビナゴやトウゴロウイワシやカタクチイワシなど小型のイワシ類であることが多いです。
ここからはメインベイトであるキビナゴとトウゴロウイワシ・カタクチイワシについてまとめていきたいと思います。
キビナゴの生態
黒潮海域では年間を通してみられる魚で遊泳力があり、底付近から表層までの広範囲を群れで泳ぎます。
外洋を回遊するキビナゴは、春から初夏にかけて産卵のために海岸に押し寄せます。
(西日本近海での産卵期は4-11月とも言われています)
そして、直径1.2mm前後の球形の卵を海藻や岩礁などに産みつけます。
(浅海の砂底に卵を産むという文献もあります)
やがて孵化した稚魚は全長5mmほどで、動物性プランクトンを食べて成長します。
昼間は水面近くを、夜には中、底層を大きな群れで遊泳し、5cm位に成長すると外洋へと向かいます。
1年で成熟し、翌年の春から夏に産卵のために再び海岸に戻ってくるというライフサイクルです。
寿命は1~2年と言われます。
キビナゴはプランクトンを求めて岸に寄る
キビナゴが産卵期以外で岸に寄るタイミングは、エサとなるプランクトンが岸近くに集まるときで、この現象は沿岸流や風、波によるものです。
よって、流れが速く沿岸に反転流ができる場所がキビナゴがエサを求めて集まるエリアであるといえます。
トウゴロウイワシ・カタクチイワシ(小魚類)について
イワシ類の産卵期は通年とされ、特に春と秋が最盛期となります。
シーバス釣りでは有名なイワシパターンというものがありますが、そのメインベイトとなっているのがトウゴロウイワシやカタクチイワシです。
このイワシパターンですが5月~11月の長い期間発生します。
さらに昼夜問わずに発生するため釣り初心者でもシーバスを釣り上げるチャンスが高まります。
トウゴロウイワシやカタクチイワシのような主に水面近くを泳ぐ小魚は波や風、流れの影響を強く受けます。
そのため、岸に向かって強い風が吹きつけたり、強い波が当たる場所にベイトが集まることとなります。
このことから考えると、サラシができるような状況で向かい風であるときはヒラスズキ釣りにとっては好条件であるといえます。
まとめ
今回はヒラスズキ釣りにおける重要キーワードであるベイトについてまとめてみました。
漠然と釣りをするよりも戦略的に魚をキャッチしていくほうが一尾の価値は高まり、釣った感動が増すでしょうし、ヒラスズキが何を求めているのか、ベイトとなる小魚がどんな行動をしているのかを把握していることによって釣りの組み立てがもっと具体的にできてくるでしょう。