釣行記

四国 室戸 沖磯・ウモレ・ヒラマサ(小マサ)数釣を堪能|がま磯でトップウォーター&フカセ

フィッシングスタイル
morio

 

古より広がる海 ただこの海を釣る あるがままなり hideです。

 

はじめに、この話の内容について 前置きさせて頂きたいと思います。

 

この釣行では、尾長グレ狙いの フカセ釣りが目的であり、

後半には ルアーを使用するものの、ショアジギングと呼べるものではありません。

 

もし、少しでも 興味をもって頂けましたら 「こんな事もあるのか」と、

思ってもらえれば幸いです。 実釣以外の話も多く 本筋からそれることも多々

あるので、軽い気持ちで 見てくださいませ。

 

思い返せば、以前は釣りに行くと 釣りのことだけで それ以外には見向きもせず、まるで 取りつかれたように 竿を握っていました。

 

この頃は、ある程度の経験や 年を重ねてきたこともあり、少しは余裕を持てるようになりました。

特に、泊りの釣行では 外を探索したり、もちろん 釣りに関連する周りのことが見えてきたと思います。

 

今回は、 私のアユ釣りの師匠である Y氏からの お誘いがあり、5月上旬で

少し早いかなと思いましたが、室戸(四国)へ 尾長狙いの 釣行となりました。

 

室戸は、他と違った雰囲気の釣り場で、閉鎖的・・? なのか 釣り人も少なく、

地元の人がほとんどです。

 

私たちは 毎年、アユ釣りで この地を訪れており、「海部川」や「野根川」を

四国のホームグラウンドとしています。

全国でも有数の 美しい川であり、天然遡上の 野アユの宝庫です。

 

また、この川に魅せられて 関西からこちらに移住された方が オトリ店・民宿を営んでおり、いつも とても良くして頂いています。

そして、このご主人と 私の師匠は 古くからの友人で、一年を通して 川や磯に入りびたりだったそうです。 実に うらやましい限りです。

 

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四国 室戸 沖磯・ウモレ・ヒラマサの数釣を堪能

 

ようやく 本題に入ります(すみません)。

 

ここからの話を聞いていただくと、先程の 「雰囲気が違う」 と言う意味が分かると思います。

 

まず、乗船前の待合所はなく 車をとめる駐車スペースは 道端の空地(ジャリ・土)。 

時間が来ると、そこへ 軽トラに乗った 船長が登場し、注文を受けていた エサのオキアミを配り、しばらく 雑談 、近況の釣果情報の交換、そのあとに

磯割の クジ引きをします。

 

1番から 順番に 希望する磯を決めていきます。

 

それぞれの磯が決まった後、空地の奥にある けもの道のような スキマを 降りていきます。

 

初めて来たときは、こんな狭い茂みを かきわけていくので、かなり小さな 船着き場かなと 思いました。

 

そして、Y氏が「ここの船着き場は エーベ港 と呼ばれている」 と聞き、小さいけど ちゃんと港になってるんだと 呼び名も しゃれているので、少し期待していました。

 

すると、なんと 着いた先は地磯で、岩盤に 自然に形成された 大きなスリットが、港の 代わりになっていました。

しかも、水深は 1,5mくらいで 海底の砂地が まる見えの場所です。

 

そして もう一つ 信じられないのが、ここ 室戸岬の沖磯に渡すというのに 

船が 小さすぎ。(定員 7,8名)

こんな激流地帯で 大丈夫なのか・・?。

 

ここの磯は、小さな一人磯が多く 大きな船では着けられない ということでした。

本当に、室戸では 驚かされる事ばかりです。

 

 

このあと、今まで経験したこともない 最高で 最恐の 磯釣りが、待ち受けている事となります。

 

私が 先程引いたくじは、幸運なことに 2番を 引き当てました。

Y氏も、4番を引き当て 良いくじのめぐりとなりました。

 

この時、Y氏は私に 

「今日は 潮位も低いし めったに上がれるチャンスがないから ウモレにしとき」と、強く進言しました。

 

まったくと言っていいほど ここの磯は知らないので、いわれる通り その磯に

きめました。

Y氏は、50mほど離れた場所にある 二人磯に、一人で上がることになりました。

しかし その時に、 嫌な予感が 脳裏をかすめました。

 

初めての 室戸への釣行前に、Y氏が 磯について いろいろと教えて下さった事があり、 その中に とんでもない磯が 一つあると言う。

 

「気を抜けば 命の保証はない けど すごく釣れる  ここに上がったら

海に とけこんだ気持ちになれる」と、話してくれました。

 

たしか、その磯の名が 「ウモレ」 だったような気がしたからです。

 

私も、今まで 危険だといわれる磯には 何度か上がっているので、気を引き締めて、 ガンガン 釣ってやると言う意気込みで、自分に 活を入れました。

 

そして、乗船して 数人の釣り師を渡した後、 船長が、 次は 私の番だと  合図をくれました。

 

少し沖に向かうと、何やら海から 小さな突起が出ているのが 確認できました。

 

そこに向けて 船が スローダウンして行き、 船先を ゆっくりと 静かに

着けました。

私は 振り向きざまに Y氏を見て、「えっ マジで?」...(泣)。

 

それを例えるとすれば、「ん~。」もぐらたたきのモグラのような、

ちょっと大きめのお地蔵様? みたいなカタチで、 その頭に チャラン棒が

突き刺さってる感じです。

 

磯に しがみつくように渡り、船上で Y氏から持たされた 安全ベルトのようなものに、私とチャラン棒をくぐらせて 準備に取りかかります。  

 

当然、ロッドケースや エサバッカン、クーラーなど、全部チャラン棒にかけます。、

身動きできないので、立ったまま その状態で全て行います。

 

室戸岬で、こんな川のような激流の中で、生きた心地がしません。

これは、海に落ちれば 確実に 死にます。 

 

しかし、もう二度と 上がれないかもしれないので、(二度とあがりたくない…笑)
すぐに 腹を決めて 開き直りました。

 

こういう切り替えの早さは (あきらめの速さ)、メーターオーバーのヒラマサに 匹敵します...(笑)。 

 

ところが、釣りを開始して 結構な時間がすぎても、マキエに反応はなく

尾長の姿を確認できません。

それどころか、居着きの 口太さえ 影も形も見当たらないのです。

 

時期が早かったの、潮が悪いのか、寄ってくるのは 数匹の 小サバか、

小アジ くらいのものです。

 

こんな目に会いながらも 釣りをしているのに これでも超A級磯なのか と、

キレてしまいそうです。

 

仕方がないので、磯を休めることも兼ねて お弁当を食べることにしました。

 

Y氏に ケイタイをかけてみると、あちらも 同じ状態だそうです。

けれど、この 4,5日前から 単発で 青物の群れが入ってきているそうなので

期待できるかも と、リラックスして のんびりした声のトーンです。

 

そうです、 座って くつろぎながら 安全にお弁当を食べているのが、

こちらから 目視で確認できます...(怒)。

 

私は 立ったままの食事ですから こぼれ落ちたオカズは、即 エサ取りのえじきです...(泣)。

 

そろそろ 釣りを再開しようとした時、私のおこぼれにあずかっていたエサ取り さんたちが (お弁当を食べながらマキエをパラパラとまいていました。エッヘン!!)、

磯裏に サーッと消えました。

 

一呼吸おいて 潮下から潮上の方へ 青物の群れが、すごい速さで 足元を

かすめて行きました。

 

先程、Y氏が言っていた正体はこれのことかと思い、こんな群れが うろついていたら グレの姿も 見えないはずと、狙いを青物に 切り替えました。

 

ただ、オキアミに食ってくるかは わからなかったのですが、見た感じでは 

70㎝前後の若魚のようだったので、群れの中の何匹かは 反応してくれると思い仕掛けを 投入しました。

 

20mくらい流して シモリ際の手前で、いきなり「ガツーン」と、竿ごと持っていかれるアタリ。 一投目から 食ってきました。

1.75号の磯竿では ちょっときついかなと思いましたが、以外にも 流れに逆らって 潮上に上ってきたので、かけてから 30秒もしないうちに タモに収まりました。

 

魚体を見ると、若々しく キレイな ヒラマサで、 測ると、約73㎝でした。

 

全く同じラインを流して 5連続ヒット。(超 楽しい。でもこの魚 バカなの?)

 

どうやら 10匹前後の群れが 数多く回っているようで、魚がスレてなく フレッシュな 個体なのだと思います。

 

しかし ここで 重大な問題が発生、前半から かなりのペースで マキエを打っていたので (釣れないから)、 もう サシエも マキエも ほとんど残っていません。

 

あと 数投分しかもたないことに 気付いてしまいました。

 

まだ 時間はたっぷりあるのに、このチャンスに竿を振れないとは...(泣)。

 

何とかできないかと、必死に考えたあげくに、一つ 思いつきました。

 

私は、どんな釣行にも エギと 数種のルアーを、ポーチに忍ばせています。

 

急いで仕掛けをかえます、 と言っても 元々、道糸2号に フロロハリス2号を

2ヒロ半 直結したシンプルな仕掛けなので、ウキをとって、手持ちの一番太い

4号ハリスを 直結しなおし、ポーチの中から選んだ 

シンペン 11㎝猛闘犬丸・ミノペン丸を、

漁師結びで 装着、これで 完了。

 

まさか 磯竿で プラグを投げることになるとは思いませんでした。  

 

いちかばちか、ミノペンの動きを確認しながら シモリ周りに送り込みます。

 

新発見! これが以外、速い潮流のおかげなのか 何か、エッチな いや、

食い気を誘うような、ヌメッ とした動きをするのです。

 

そして ジャークのようにして 逃げる魚のように 速さに強弱をつけようとすると、 これが ファンタスティック !! 

 

磯竿なので 穂先は柔らかく 出だしは、「ニュルーーー」と、ゆーっくり動き出して、胴のタメのが反発力で 加速させる、「ニューーー ルンッッ」て、わかってくれるかなあー、この「ルンッッ」で「ニュルニュルニュルッッ」って。

 

大変申し訳ございませんでした。 もう少しで キャラ崩壊の 寸前でした。

冗談ではなく、このアクションが めちゃくちゃ効いたのです。

 

そして、ここからが 怒濤の ニュルニュルタイムです。

すみません。 もうしません。 本当に申し訳ございませんでした。

 

悔い改めます。

 

小マサの ラッシュタイムです。

 

しかし、ショアジギングのロッドならまだしも、磯竿なんかで 次から次へと

あげれないのでは? と思われるでしょうが、エサ釣りの時に 何度か試したことがあるのです。

 

最初の 食った時の衝撃を耐えた後、すかさず 竿を寝かせました。

 

すると魚は、激流を泳ぎながら 斜め沖に出ます。 

そうしたらここで、潮流と同じ方向に吹く風も利用して、鮎の友釣りの要領で

おとりアユを 泳がせるようにして 道糸をはらませ、潮流と風の力で オバセを作り、魚に負荷をかけます。

 

かなりの負荷がかかるので、潮上にむかって 素直に上がっていきます。

 

そして、自分の真横を 過ぎたあたりで 一気に 取り込みにかかります。

こうすると、大事な竿に 過度の負担もかけずに 安定した取り込みができます。

 

あくまで、この時 限定の やり取りです。

 

押しの強い川のような潮流、風向き、シモリの位置、 魚がフレッシュな若魚で

あったこと。

 

そして何より、身動き一つとれなく、必要最小限の動作しかできない。

一番のプラス要因は、磯の周りに 何一つ ハエ根のような障害が 無かった事。

 

そりゃもう、 海に 溶け込んでますからねえ...(怒)。

 

こんな疲れる釣りは、今までにないです...(泣)。

 

そして 納竿後の 船を待つ私は、なぜか 血まみれです。

 

それは 釣り上げた魚をすぐにシメて、エラと尾を切って 血抜きし、そのまま

クーラーに 頭から突き刺す。

クーラーがいっぱいになると、エサバッカンに 頭からぶっこんで、

それもいっぱいになったら 水汲みバケツにも ぶっこんで、血まみれ作業です。

 

最悪なことに、買ったばかりの ウェアカラーは オフホワイト。

そりゃもう 真っ赤に 染まりますよねー...(怒)。

 

釣果は 71㎝~77㎝のヒラマサ(小マサ) 合計 13匹(エサ 5匹・ルアー 8匹)でした。

 

結構 釣れたとは思いますが、疲れすぎたせいか あまり 嬉しくはありませんでした。 (血まみれだし)

 

でも このあとすぐ、ご機嫌になりました。

 

近くの小料理屋さんで、釣った ヒラマサをさばいてもらい、ヒラマサづくしを

いただいたからです。

この時期でも 刺身は上品な甘さがあり お酒がすすみます。

中でも、カマの塩焼きは、絶品でした。

 

その他にも いろいろとご馳走になり 大満足させていただきました。

 

このお店のご主人も、関西から 移住されてきたそうです。

それに お店を開く前は、ここで 漁師をされていたそうです。

 

食後の散歩がてらに、ご主人に誘われて 近くの地磯に行くと、

「この岩と岩の間に、毎年 メーター級のヒラメが 産卵にくる」 

小さいのは 入ってこなくて、くるのは 大型のヒラメだけだと、教えて頂きました。

 

こんな 水深の浅い40~50㎝位の 足元に、大型のヒラメがきているとは

思いもよりませんでした。

 

今まで、漁師の方と お話しする機会は 何度もありましたが、その度に驚くことばかりで、

 

何と言うか、 私たち釣り師とは 全く次元が違い、 別格の存在に感じます。  

 

海を いろんな角度から 知り尽くしていて  

髪はいつも ぼさぼさで  顔には 深いしわが入り  

海焼けか 酒焼けかわからないような(笑)、赤黒い顔

いつも 白いゴム長を履いていて

 

それでいて、 船に乗って  舵をにぎり  遠くの海を見つめる眼光は、

真剣で 鋭い。

 

やっぱり 渋くて カッコイイですね  あこがれてしまいますよね。

 

長々と話してしまい すみません、ありがとうございました。 では また。

 

今回使用したタックルセッティング

ロッド

がま磯 インテッサG4 1.75号 5.3m

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リール

シマノ BBーXテクニウムC3000 FIREBLOOD仕様

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ライン

  • 道糸= フロロ2号
  • ハリス= フロロ2~4号

 

 

 

筆者プロフィール

 

 

HIDE’s article

 

 

 


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ABOUT ME
morio
福岡県から五島市に移住して、離島の静けさやキレイな海、活き活きとした魚達に日々触れて、自分自身が五島列島の魅力を感じながら生きています。
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