舞鶴湾内のサゴシゲーム!釣果アップ方法を解説|ビッグバッカーでサワラサイズも!
舞鶴湾内のサゴシゲーム!
今回は、気乗りしない 京都は舞鶴湾内 サゴシ釣行
いきなり気乗りしないと言ってしまい申し訳ありません。
以前,職場の同僚に初めてのショアジギングの案内と手ほどきをお願いされ、ブリ・メジロ狙いの釣行に同行したことがあるのですが、今度は彼から日本海方面へのサゴシ狙いの釣行に誘われたのです。
元々彼は,舞鶴に数年在住していたことがあり、そこでは船釣りにハマっていたそうです。
これからは陸っパリの釣りをしたいというそうなので、釣らせてもらうより自分の力で釣りたいということだと理解しました。
そんな彼が、今度はよく知る舞鶴を案内してくれるそうなのです。
しかも青物といえるのか、いえないのか、狙う魚はサゴシのようです。
去年の秋口から日本海でもサゴシだらけの釣果情報ばかりです。
私としてはサゴシという魚にはあまり魅力を感じないので、この釣行には気が進まないのです。
こんなことを言うと彼にも魚にも失礼かもしれませんが、どちらかというと私にとってサゴシという魚は嫌いな部類に入ります。
そしてもう一つの気乗りしない理由には釣り場が湾内であり、白杉漁港の北側に続く道路沿いのガードレール越し護岸ということです。
なんといっていいのか、いつもロックショアからの釣りをしているので、まるで真逆のロケーションにどうしてもテンションが下がり気味です…(泣)。
釣り場に入る前に白杉漁港をのぞいてみることになり、波止の方へ向かうと、平日というのに釣り人が等間隔にズラリと並んでいます。
エギングとショアジギングの6:4といった割合です。
私はこの様子を見て、去年から今まで半年以上もの間、どれだけサゴシを狙えば気が済むのかと思いました。
数人の釣り人に釣果を聞いてみると、朝マズメに 波止全体で60~70㎝オーバーのサゴシが3本上がっただけで、その後一切音沙汰なしのようです。
このような状況の中でもサゴシを狙いにこの人数、よくやりますねぇ、どれだけサゴシが好きなんでしょうか。私にはちょっと理解に苦しみます。
例年なら年末から年が明けて2月あたりまでに「シロイカ」や「青物」狙いで何度か釣行するはずでしたが、今年に限ってはどちらも絶不調で釣れているのはサゴシ一色です。
かろうじてシロイカが3月~4月の1ヶ月間だけ上がったと聞きましたが、数も少なく型も小さかったようです。
このような原因の一部には 異常気象やイカを好んで捕食するサゴシ(青物)が湧き自然の摂理も関係しているのではないかと思います。
とはいえ、これといった目的がない釣行ですが、1つだけ期待するというか検証したいことがあります。
それは 私がいつもブリ狙いで使用している
ジャッカル「ビッグバッカーメタルバイブレーション」
サゴシ用カラーの(チョウサゴシスパーク)
ですが、サゴシに効果的でありながら一度もサゴシを狙って使用したことがないので、他のアングラーが釣れない中、このルアーが本領を発揮して本当によく釣れるのかどうかということです。
サゴシゲーム用タックル
今回使用するタックルは、サゴシ以外には大型のマルスズキぐらいで青物はかからないと思うのでライトタックル仕様にします。
- ロッドはMクラスの11.6フィート
- リールは4000番にPE1.5号
- リーダーは50LBです。
舞鶴のサゴシゲームポイント
そろそろAM8:00を過ぎたので、実際に釣り始めるポイントを見回っていきます。
ポイントといっても道端からですが(笑)
この辺りはエギンガーや少し遠方から訪れるアングラーが波止に入り、地元の釣り人は出勤前にマイポイントに車を止めて道端から1時間ほど釣りをした後、そこから仕事場へ向かうといったタイムテーブルのようです。
ですから AM8:00以降から地元のアングラーはほとんどいなくなり、ポイントが空くのです。
その中から少しでも地形に変化があるところを探してエントリーすることにします。
しかし、私からすると雰囲気は全くないし青物であればこんな道端の護岸を回遊してこないだろうというロケーションなので、サゴシだからかなぁと無理にでも自分にそう思わせたいほどです。
しかし予想に反して目の前の少し沖が大型フェリーの航路になっており、手前から10mあたりまではかなり浅く、その先から急深のカケアガリになっているようで、そのカケアガリ沿いがサゴシの回遊ルートになっていると思われます。
先行者の話によると 最近は決まったマズメの時合にバイトがなく、不規則な時間帯にバイトが集中するようなことが見受けられるということでした。
そして今朝のマズメもノーバイトだったそうです。
せっかく同僚の好意で案内してもらった場所なので、他のアングラーが釣れないと聞くと 俄然やる気になります。
今までいろんな厳しい状況下での釣りをしてきたのでどんなシチュエーションであっても釣ってみせる、サゴシの顔を見ずには帰れないと決意をして気合を入れ直しました。
そして私たちがエントリーしたポイントは、くの字に飛び出した地形の頂点に位置する場所です。
釣り座から海を見ると 湾内なので潮の流れや波気もなく、大きな湖にでも釣りに来た感じがします。
時期的なことと先行者の話から考えても、表層には出ないと判断して最初からメタルバイブでいきます。
シビアな状況下でのサゴシゲーム攻略法
中層から下を探っていく感じで、カケアガリの角度に注意しながら見切られないようにファストリトリーブで広範囲にキャストを繰り返します。
AM8:30から始めてAM10:00まで休みなくキャストし続けて全くの無反応。
この時あたりから予報通りに天候が崩れてきそうな気配が漂いだし、少し時間がたつと霧雨が降り出してきました。
弱い風も吹き出して海面上に波気がたち始め、海がざわついてきました。
この時の潮は上げ3分といったところで潮位が上がったと感じることもなく、いつもながら 特に湾内は変化が現れないので解かりづらく苦手です。
しかし、この様な天候の変化が起きると、魚(捕食側)に対しても何らかのスイッチが入りやすくなりアングラーにとっても良いきっかけの糸口になります。
このシビアな状況下では、1日に一度あるかないかのチャンスを逃すと魚は獲れません。 少しでも海が動き出しそうな予感がすると、どんな些細な変化でもいいので無理やりにでも見つけ出すような気構えで集中して、カケアガリ際の手前、奥側、カケアガリ沖の中層、表層とポイントに関連しそうな要素をチェックしながら海を感じ取ります。
するとカケアガリ奥の下部に、ベイトが連なり横切っていくのがうっすらと見えました。
チャンスを見逃さずサゴシ連続ヒット!!
回遊しているというより 何かに追われて逃げている様なスピードで横切ります。
このチャンスを逃すわけにはいかないのですぐにキャストします。
斜め方向へキャストして、先程のベイトと同じようにカケアガリに沿ったラインを、同じスピードよりも少し速めにリトリーブします。
丁度カケアガリのエッジの下にルアーが来た時、「ゴツンッ」という確かなバイトがあり、即アワセを入れました。
サゴシのような歯の鋭い魚を相手にするときは、いつもより速くスイープにアワセを入れるように心がけています。
そうしないとルアーを飲まれた場合、魚の重みが乗った瞬間に「プツンッ」とバラシが多発します。
なので、ラインの動きを少しでも早くよみとれるようにして即アワセを入れると、まず呑まれることはなく、そのような理由からリトリーブスピードも上げています。
ファーストヒットはなかなかの手ごたえで、ひょっとしたら「サワラ?」と期待しながら瞬殺で上げてくると、結構なサイズに成長した魚体が浮いてきました。
難なくズリ上げて計測すると78㎝で惜しくも届きませんでしたが、思ったよりも良いサイズだったので釣り応えがありました。
回遊の周期が回ってきていると思われるので、集中して同じコースへキャストします。
今度も底近くからカケアガリに沿ってリトリーブし始めると、先程よりも深い中層にかかる手前でアタリがあり、これも即アワセを入れました。
フッキングも決まり、この魚も同じような引き抵抗を感じながら上げてくると、2本目は76cmのサゴシでチョットサイズダウンしました。
またすぐにキャストして同じコースをトレースしますが、アタリはなく 魚からの反応はなくなりました。
ビッグバッカー(ジャッカル)で大型サゴシを狙う
しかし、今回遊しているコースはカケアガリ際だけではないはずなので、少し沖側の平行するラインを探ってみようと「ビッグバッカー」を遠投して狙います。
ヘビーウェイトバージョンなのでかなり飛距離が出て、風の抵抗も少ないフォルムなので 軽くキャストするだけで70~80mは確実に飛びます。
沖の低層から中層を引き上げるようにタダ巻きして、もう一度底を取りルアーを立ち上げて底から5m程巻き上げたところで「ガツンッ」と沖の方でのバイトにしては手元までくる強めのアタリがあり、距離も深さもあるので即アワセを強く入れます。
今度の魚は先程よりも明らかに重く強い引き抵抗を感じ取れるので、バレないように注意して寄せてきます。
青物とは違い、強烈な締め込みや、根に持っていかれるような突っ込みはないですが、いつ歯でラインブレイクさせられるかわからないスリルがあります。
先にも言ったように、この魚を釣るときにはリトリーブスピードと即アワセが最も重要です。
わずかでも飲み込まれると一発で終了です。
ワイヤーハリスなどを使用していれば別ですが、そうするとルアーのアクションに影響するので私は使用しません。
浮かせて来ると、第2、第3のフックにしっかりとフッキングが決まっているのを確認でき、安心してズリ上げます。
見た目からしてこの魚のサイズはいったと思います。計測してみると「82cmのサワラ」です。
やはり沖の深場には、一回り大きなサイズがいました。
予想したとおりに獲れたので文句なしに嬉しいです。
サゴシゲーム釣行を振り返って
充実した短時間サゴシゲーム
こんな湾内で このロケーションで「サワラ」が釣れるなんて思いもよらないですよねぇ、何せガードレール越しですから...(笑)。
地元のアングラーの情報によると、ここ最近は数が出ない代わりにサイズが大きくなり、メーター近いサワラが上がることも珍しくないそうです。
このエリアでは 地元のオジサンやオバサン、お爺ちゃんやお婆ちゃんまでもが、晩ご飯のおかずや酒の肴に サゴシ、サワラを狙って毎日近くの海へ通うことが 日課になっているそうです。 サビキでアジや、エギでイカを釣ることが生活の一部になっており、いかにも漁村なり海近くの住人として当たり前の光景なのでしょう。 少しうらやましく思いますね。
今年は残念ながら 「青物」や「シロイカ」が不発だったのですが、例年、同じポイントで釣れるのでまた来年が楽しみです。
今回の釣行ではAM8:30~PM12:30という短時間の釣りでしたが、厳しい状況の中 サワラ1本、サゴシ2本の釣果を得ることができ、ルアーの実力も立証出来たので、私にとっては この様なロケーションでの釣りもプラスになったと思っています。
でも、やっぱり 「磯に立って釣りがしたい」 と思い直す釣行になりました。
【HIDE’S TACKLE】
- ロッド ゼナック デフィバーンブラックフィンS116
- リール シマノ ステラ4000XG
- ライン バリバス アバニジギング10 X10マックスパワーPEX8 1.5号
- リーダー バリバス ショックリーダー オーシャンレコード50LB
- ルアー(ジャッカル)ビッグバッカーメタルバイブレーション107HW チョウサゴシスパーク
(コアマン) V J 28 / I P 26
筆者プロフィール
HIDE’s article.