12月にブリ釣るなら「淡路島・翼港」がオススメ!阪神間一帯で一番の実績場|寒ブリ釣行記
私は沖磯や地磯などコアでマニアックな釣りを好んで釣行することが多いのですが、時には近場のポピュラーな釣り場へ出向き、同僚たちと楽しく釣りやバーベキューをしながら時を過ごすこともあります。
しかし、このような釣り場ではどうしても小物中心になり青物や、大物といえる魚には縁遠いイメージがあります。
確かにそれも事実なのですが、なかには磯場に匹敵するか、それ以上の釣果を望める釣り場もあるのです。
今回は、このように近場でポピュラーな釣り場にもかかわらず、好釣果を得た釣り場をご紹介させて頂きます。
寒ブリを求めて
年末の釣行
この釣行に至るまでの経緯は、職場の同僚 ( N氏 ) から青物狙いの釣行に誘われたことがきっかけとなります。
元々N氏は、オフショアでの経験があり、私が釣りをする事を聞いてもう一度釣りがしたいと思ったそうです。
しかしショアは本格的にしたことがなく、何度か同行させてほしいと頼まれていました。
ですが、オフショアの経験があるとしてもカテゴリーからして別なので、いきなり磯場からのショアジギングに連れて行くのは危険を伴うので残念ながら同行させることができませんでした。
そんな折に年末を迎えて仕事も忙しくなり、あまり釣りに時間をさけなくなりました。
何とか釣りに行きたいと近場への釣行を思案している時に、N氏のことを思い出し誘ってみることにしました。
すると二つ返事で是非にということだったので、どんな魚を狙いたいか聞いてみました。
即答で「ブリ」が釣りたいと言ったので、柔らかな口調で他の魚種に変えるよう説得しました。
この時期は青物の釣果情報が飛び交い、にぎわっているので仕方ないかなと思いましたが、ショアからの釣りは初心者同然なのですぐに返事はできませんでした。
初心者ショアジギンガーへの注意点
尚もN氏はどうしても「ブリ」が釣ってみたいと食い下がってくるので、私は五つの条件をあげました。
- まずショアから青物を獲れる確率は低く、釣れなくて当たり前だということ
- 安全面に対する装備などは必ず正しく着用すること
- 釣り場では他のアングラーやファミリーフィッシングの方もおられるので周りには十分に注意して動作を行い配慮を怠らないこと
- どんな魚に対しても一つの命だと認識し、いたわりの心をもって接すること
- 最後に、私の言葉には絶対服従(笑) もとい、意図する本心の言葉には耳を傾けること
阪神間一帯で一番の実績場「淡路島・翼港」について
釣行先は近場で青物が良く釣れるエリアというと 2 , 3ヵ所に絞られます。
自身の経験で実績があるエリアになると、ココしかないですね、淡路島の「翼港」です。
この阪神間一帯のエリアの中で一番の実績場と言えるでしょう。
翼港は、明石海峡に接しており潮流は速いですが、魚種は多彩で型も良く、潮周りが悪い時には目の前に乗合船が集結するほどです。
「翼港」へのアクセスは、高速道路を使用して明石海峡大橋を渡り終えたらすぐに着くので、私の自宅からは約1時間あまりです。
速くて便利ですが料金の高いことが難点なので、数人での釣行をお勧めします。
今回、私が狙うのは「ブリ、メバル、アオリイカ」といったところです。
いつも私はこういう釣り場に来ると気が抜けて釣果そっちのけでのんびりモードになります。
悪いクセで磯場であればスイッチが入り、思考も身のこなしもショアアングラー全開なのですが、どうも気が緩んでしまいます。
しかし今回は案内役ということもあり、ショアジギングの厳しさ、釣れなさ、を教えなければならないので、少しだけ真面目に釣りをします。
平日なので釣り人は少ないと思っていましたが、現地に到着すると既に10人ほどのアングラーがおられました。
人気スポットなので週末はかなり混雑し、ショアジギングをするのは厳しい状況だと思われます。なので平日の釣行がベターです。
12月にブリ釣るなら「淡路島・翼港」がオススメ!
12月「翼港」でショアジギング
当日の潮周りは小潮で、潮流が少し緩み、魚の活性は高いのでタイミングはいうことなしです。
最近の釣果情報でもメジロやブリがよく上がっているので、十分に釣果が期待できます。
早速準備に取り掛かり、N氏へのレクチャーを終えたところで開始します。
潮はそこそこ走っていて、所々でボイルも見られるので幸先がよさそうです。
今日はN氏の手前があるため、ボウズだけは回避しなければならず、早く肩の荷を下ろしたいので、しょっぱなからブリ狙いに特化したルアーで攻めたいと思います。
一番手は、「セットアッパー(DAIWA)」をチョイスします。
ボイルが起きたあたりにキャストして速めのリトリーブで探っていきます。
丁度3投目、ルアーのピックアップ寸前にヤズっぽい魚影が数匹ついてきたのを確認したので、N氏にとって良い練習になると思い、ポイントを譲り、狙ってもらうことにしました。
この様子だとあたり一帯の活性が上がっていると感じたので、少しでも良いサイズが望める潮流の速い海峡方向へ移動して見ることにします。
流れが速く、ルアーが流されるのでドリフト気味にトレースします。
潮下から潮上にかけて通すラインを順に上げていき、レンジを変えながらリトリーブしてしていると水面直下を泳いでいたルアーが真横からのアタックを受け、そのまま潮下へ勢い良くブッ飛んでいきました。
このバイトの瞬間にオートフッキングのような形になり、すかさずパワー重視のファイトに入ります。
潮流の影響も加わり、かなりの引き抵抗を感じましたが、魚自体はそれほど大きく感じなかったのでタックルのパワーに任せて一気に寄せ、その勢いのまま抜き上げます。
が、、、チョット無理~、思ったよりも大きかったです。
N氏の目もありカッコ悪いところを見せられないので振り子抜きでいきます。
何とか一発で抜き上げたファーストフィッシュは72㎝のメジロです。
今日の最大ターゲットは「ブリ」なので、タックルは
- ロッド 11ft
- リール 4500番
- PE2号
- リーダー30~50LB
のセッティングです。
日本海のサゴシ
今度は少しレンジを下げて狙っていきます。
やはり活性が高いのか4,5投目にコツッという小さなアタリがあり、聞きアワセをしてみると魚のようですが手応えはイマイチです。
すんなり寄ってきた銀色の魚体を抜きあげると目測で50㎝あるなしのサゴシでした。
最近はどこに行ってもサゴシだらけです。
特に日本海側はひどく、サゴシばかりで青物は影も形もなく、釣果情報もサッパリという状況です。
サゴシが釣れるとルアーのペイントが剝がれたり、プラグなどはすぐボロボロになるので あまり好きになれない魚です。
ブリに効くルアーを投入!
仕切り直して次はレンジを上げて表層付近を狙います。
この後、20分後にアタリがあり、メジロ68㎝を1本追加したところで魚の気配が薄れ、ベイトも沈んだようなのでこのポイントに見切りをつけます。
おそらく潮の速い表層近くにはメジロ級しか付いていないと思われるので、もう少し沖の本流際、中層以深を狙うことにします。
プラグでは飛距離が足りないため メタルバイブレーションのビッグバッカー(チョウサゴシスパーク)を投入します。
対サゴシカラーでありながら「ブリキラー」の異名を持つルアーです。
水深が20m以上あり、底取りするだけでも大変で着底したら根がかり回避のためにすぐルアーを立ち上げます。
潮が効いているのでルアーにアクションはいれません。
潮流の抵抗を受け、スローリトリーブするだけでも自然に動いてくれるので余計なことはせず潮任せにします。
中層まで巻き上げるともう一度底取りをして繰り返します。
そうしているとN氏が何か掛けているのに気付き、その様子を近づき見守っているとメジロに翻弄されながらもランディングに持ち込めたようなので一安心です。
と、思ったら私の方にも何か来たようでいきなり竿を持つ手をひったくられました。
完全によそ見をしていたのでどこにルアーがあるのかもわからず、とりあえずラインをたどって数回アワセを入れました。
その時にロッドから腕に伝わった感覚では、潮流の抵抗を差し引いたとしても、これはブリに届いたと確信して寄せにかかると、これがなかなかトルクがあって流れから引き抜けません。
時間をかけて体力をそぎます。
抵抗が小さくなりゆっくり寄せ、空気を吸わせたらランディングに入ります。
魚にはもう余力が残っていないのですんなりとランディング完了です。
見た目でもブリとわかる魚体で、計測すると91.5㎝の立派なブリでした。
これで今日の私の仕事は終了です。N氏に対しての面目も保たれたので上出来です。
番外編・翼港で釣れる魚
翼港でメバリング
あと、今回は狙わなかったのですが、翼港はメバルポイントとしても実績があります。 ただ、開閉の時間が決まっていて、8時~20時なので明るいうちの釣りになってしまうのが残念です。
それでも足元のカベぎりぎりにジグ単を落とし込んでいくと、25㎝以上のアベレージサイズが 良い日に当たると2ケタ釣ることも容易です。
翼港でエギング
アオリイカも同じ様に明るいうちの釣りでもよく上がっています。
楕円状のこの釣り場の内側にある湾には小さなベイトが常に入っているのでイカにとっては天国のようなものです。
潮が通らないので大きなシャクリは不要。
底地が砂状なのでズル引きのストップアンドゴーで500ℊ~1㎏までなら季節に関係なく釣れます。
さいごに
この明石海峡は全ての魚の海道になっています。
毎年、この海峡にマグロの群れも通ります。
こんな近くに、こんな稀にみるフィールドがあるなんて行くしかないでしょ。
ココを通る魚全てを釣るしかないでしょ。
では また。
【HIDE’S TACKLE】
- ロッド ゼナック デフィミュートス 110 MH
- リール ダイワ ソルティガ4500H
- ライン バリバス アバニジギング マックスパワーX82号
- リーダー バリバス ショックリーダーフロロ30LB~50LB
- ルアー (ダイワ)セットアッパー125S DR
(ブルーブルー)ブローウィン140J
(コアマン)VJ 28
(ジャッカル)ビッグバッカー107HM 【チョウサゴシスパーク】
筆者プロフィール
HIDE’s article.
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「五島列島瀬渡し船天水」